今回は好きな本の紹介です。
人間は料理をする ㊦空気と土
マイケル・ポーラン=著 野中香方子=訳
この本は好きな本でもあり、サワードウを作るきっかけになった本です。
マイケル・ポーラン氏と言えば、「雑食動物のジレンマ」が有名かもしれません。
なんとなく、体当たり取材を行うジャーナリスト、というイメージがありますが、
「人間は料理をする」の中でもいろいろと自分で実際に料理をし、その体験を
綴っています。
著書の中では、パン、ザワークラウト、キムチ、チーズ、ビールなど、
発酵食品を作る体験をされていますが、私が特に興味を持ったのがパン作りです。
パン好きである著者は、パンについてもっと詳しく知りたい、という好奇心から
サンフランシスコの人気店、ターティーン ベーカリーのチャド・ロバートソンの
もとでパン作りの体験をします。
そこで発酵種から作るパンの魅力に著者は引き込まれていくのですが、
読んでいる私も小麦から作る発酵種、そして焼き上がるパンの魅力に夢中になり、
自分で焼いてみたい!と思うようになりました。
付録としてパンのレシピも巻末に載せられています。
最初はレシピを読んでもいまいち分からない…と悩んだのですが、
(発酵種作りで失敗を重ね、本当にこれでいいのか?と何度も不安になったり、
焼いてもぺちゃんこなパンが出来てしまったり…)
いろいろネットで調べ、レシピ本を読んだりしているうちに発酵種作りも失敗が減り
パンも形になってきました。
自分でパンを焼く機会を重ねると、著書の中に出てくる種やパンのことが改めて
よく理解出来るようになったり、共感できる部分が増え、何度も見返しています。
また精白小麦と全粒粉についての詳しい取材などもあり、粉選びの大切さや、
自分がどんなパンを焼きたいのかを考えるきっかけにもなりました。
パンだけでなく、チーズやビール作りの章も大変面白いです。
この本を読んだ後、しばらく発酵の魅力に熱っぽくなり、パン作りと一緒に
糠漬けを作ったりしていました。
美味しくて体に合っているものなら、尚良ですね。
※著者が豚の丸焼きを作ったりする、上巻も面白いですよ!
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