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挑戦と失敗の、オレンジピール

先日、初めてオレンジピールを作ってみました。

ケーキやパンに入れるためのオレンジピール。

 

さて、なになに…本を広げレシピを読む。

食べきれない量になると困るので、先ずは本に記載されている

半分の量で作ってみることに。

オレンジ2個に水を100g、そして砂糖が200g。

 

早速作り始め、鍋の中で輝くオレンジピール。

無事完成。

しかし異変に気付いたのは、その後。

 

レシピには、網にのせ乾燥させるとあるのだが、

我がオレンジピールは表面が飴状になり、べったりしている。

まるでりんご飴のよう。

一応、網の上に並べてみたのだが、これは如何に?

 

と、ネットでいろいろオレンジピールの画像を調べてみると

皆さんが作っているオレンジピールは、もっとしなやかでサッパリした感じ。

目の前にあるオレンジピールは、かれこれ乾かし始めてから4時間半は経つのに、

べたついたまま。

 

どうも砂糖の分量が多かったのでは?という疑問にぶつかる。

これは失敗なのか…⁉

という気持ちが心の中を満タンにしかけたところで、いいアイデアが浮かんだ。

もう一度水から煮つめればいいじゃないか!と。

 

早速オレンジピールを鍋に戻し、水をひたひたになる位まで入れ、火にかけた。

みるみる煮つまるオレンジピール達。

 

そして、姿を密かに変化させたオレンジピールがついに完成!

数分前より良い姿となり、しっとりと美味しそうだ。

今度はウキウキ気分で網にのせる。

 

夫も帰宅し、あざとくオレンジピールを見つけた彼は、

食べてみてもいいか?と聞いてくる。

失敗しかけたことは黙っておいて、ああいいよ…と返事をし、様子をうかがう。

すると、うわ!めちゃくちゃ美味しい!と言いながらおののいている。

え⁉と思いつつ、そうかそんなに美味しいのか、と嬉しくなった。

 

次の日、自分でもつまんでみたが、確かになかなかの美味しいさ。

心配していた苦味もなく、やさしい味わいだった。

 

買えば簡単に手に入るものだが、作ってみる面白さはやっぱりあると思う。

年を取ってくるといろいろ面倒になり、なあなあな日常になりがち(私の場合)。

しかし気持ちをキラキラ、新鮮な状態にしておくには億劫がらず、

いつもと違うことに挑戦する必要がある。

 

今の私にとって、お菓子作りがその挑戦の場。

今まで、どうせ失敗するよ…なんて作る前から心の中で決めつけ

挑戦出来ずにいた、いろいろなお菓子。

どうせ、というセリフを一旦置いて、失敗を許し、作り始める時。

それは、新しいことが見えてくる瞬間かもしれません。

 

 

赤いラインが決め手、ヴィクトリアケーキ – UZURANO小話

 

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