パッとしない空模様の週末。
薄暗い部屋。
よれよれっとした気分を明るくしたい。
時間もあることだし、のんびりお菓子を作ろうか。
そんな思い付きで、昨日焼いたクロスタータ。
7月に1度焼き、今回は2回目の挑戦。
(材料と工程は下方に記載しています。)
こういう素朴なお菓子を、レシピを見ることもなく
パパッと作れる人に憧れるのだが、自分はなかなかそうはなれない。
レシピが載った本を何度も見返し、台所で不器用にゴソゴソ動き回っている。
特にタルトなんかの生地を引きの伸ばすのが、大の苦手。
思うような丸い形にならず、ちょっと厚い部分や薄い部分などが出来てしまう。
でもクロスタータは、そんな不器用な自分を大らかに包み込んでくれるようなお菓子。
ちょっと失敗した部分も、なんだか美味しそうに見せてしまう。
格子柄が成す魔法なのか、ジャムの艶が人の目を眩ませるのか。
そして格子柄が素敵すぎ、作っている本人が自分を器用な人と勘違いしてしまう部分も
また不思議なマジック。
そんないろいろに酔いしれ、雨の日なんかにコロコロコロコロと、
めん棒を転がしてしまう。
そうして出来上がった、今回のクロスタータ。
使ったジャムは、黒イチジクのジャム。
砂糖を甜菜糖から粉糖に変えたので、生地は以前よりもサクサク。
バターの香りもしっかり感じられ、とても美味しく出来た。
シトシト。シトシト。
雨の音を聞きながら、齧る。
バターのコクと、ジャムの甘さ。
コーヒーの香り。
なにもかも、いつもよりしっかりと体の中に感じられる。
雨の日も悪くないな、なんて思ったりする。
黒イチジクジャムのクロスタータ
《材料》直径約20㎝分
薄力粉 120g
強力粉 60g
粉糖 60g
塩 1g
発酵無塩バター 70g(1㎝角に切っておく)
卵1個
黒イチジクジャム 適量
※ジャム以外の材料を冷蔵庫で冷やしておく
《工程》
フードプロセッサーに粉類、塩、バターを入れ、
サラサラとした粉状になるまで撹拌する
↓
溶いた卵を加え、生地がゴロッとした塊になるまで撹拌する
↓
生地をラップに包み、冷蔵庫で一晩寝かせる
↓
生地をめん棒で厚さ5㎜程の丸に伸ばし、20㎝程の大きさの皿を逆さに被せ縁を取る
余った生地はまとめ直し、冷蔵庫で冷やしておく
↓
丸く抜いた生地にフォークで所々穴を開け、180℃のオーブンで20分焼く
(うっすら焼き色が付く位)
焼き上がったら冷ましておく
↓
残った生地を厚さ3㎜程に伸ばし、1㎝幅の帯状に切り分ける
↓
先に焼いた丸い生地の縁を帯状の生地で囲み、中にジャムを塗る
↓
格子状に帯状の生地を重ね、170℃のオーブンで30分程焼く
(焼き色が付くまで)
★今回参考にさせていただいた本★
旅と料理
★今回使った粉類★
ALNATURIA 有機きたほなみ (薄力粉) 2kg
ALNATURIA 有機ゆめちから(強力粉)2kg
【晩ご飯記録】
メニューは、
・焼きソーセージ
・インゲンと玉ねぎ炒め(ニンニク醤油、マスタード)
・じゃがいものオーブン焼き(オリーブオイル、塩、ローズマリー)
・トウモロコシのポタージュ(じゃがいも、玉ねぎ、塩、生クリーム、米油)
・自家製パン(スペルト小麦入りカンパーニュ)
満腹🍽️
イタリア菓子に挑戦!!レモンマーマレードのクロスタータ – UZURANO小話
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