新しく購入したお菓子のレシピ本
ペラペラペラペラ、何度もページをめくりながら、なにを作ろうかと考える。
あれもいいな、これもいいな。
とてもワクワクする時間。
そうして数日過ごした後、やっと作るものが決まった。
それは、フロランタン。
こんなお菓子が自分で作れるようになったら、それはそれは素敵なことだろう。
そんな風に思う、憧れのお菓子。
ようやく心が決まり、作り始めることとなった。
タルト生地はなんとか上手く焼き上がり
次は上がけ生地を作り、もう一度オーブンで焼く。
鍋に生地の材料を入れ、煮立たせる。
本には「クリーム色になったら、火を止め…」と書いてある。
(写真付きで説明されていて、分かりやすい。)
が、私の場合はグラニュー糖ではなく粗糖を使ったため、ほぼ最初からクリーム色。
火の止め時がよく分からない。
さらに本には「煮詰めすぎないように注意」とある。
その言葉にひっぱられ、とにかく早く火を止めた方がよいのでは?
という気持ちになり、焦る。
このくらいか?
という、自分なりのよく分からない見極めで火を止めてみた。
そして上がけ生地をタルト生地にのせる。
ところが、上がけ生地の煮詰め方が足りなかったらしく(やはり)
ゆるいまま、タルト生地の上からどんどん流れ落ち、天板いっぱいに広がってしまった。
焦るというか、なにも頭が回らなくなり、ひたすらウロウロうろたえる。
でも、焼けばなんとかなるかも…という考えが浮かび
とにかくオーブンに入れてみることにした。
洗い物などをしながら、見たいような見たくないようなオーブンの中を
時々覗いてみる。
上がけ生地はふつふつと熱を帯び、どんどんキャラメルのような色になってきている。
そして甘い、甘い、美味しそうな香りが漂い出した。
溺れているタルト生地を救い出せれば、これは食べられるかも!
そんな期待で迎えた、焼き上がり。
天板にこぼれた上がけ生地は、真っ黒なキャラメルになっているが
タルト生地にのっている部分は美味しそうなキャラメル状態。
少し粗熱が取れるのを待ち、キャラメルの海からタルト生地を取り上げる。
新しいオーブンシートにのせてみれば、案外上手く出来たフロランタンに見えなくもない。
少しホッとして、切り分け。
この切り分けも思いの外難しく、生地がボロボロになってしまう。
小さくは切れないので、大きめに切ることにした。
大変な大失敗で焼き上がった、フロランタン。
でも食べてみれば、これがなかなか美味しく
タルト生地はサクサク、キャラメル部分はパリパリでミルキーな甘さ。
アーモンドの芳ばしさによく合っている。
(夫も「美味しい!」と言っていた。)
いろいろあったけれど、失敗を糧に次はもっと上手く焼きたい。
【晩ご飯記録】
・キムチオムレツ丼
(キクラゲ、チェダーチーズ、発酵無塩バター、塩、黒胡椒)
・菜花と人参のオイル煮
(ゴマ油、塩)
・自家製塩麴のせ豆腐
(ラー油)
・カブと人参のお味噌汁
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