次はどんなお菓子を作ろうか…。
そんなこと思いながら、「イタリア修道院菓子」のページをパラパラとめくっていた。
そこで見つけたのが、今回作ったパステ・デ・チョッコラータ。
チョッコラータというリズムの良さそうな名前、そして材料もシンプル。
そんなところに魅かれ、作り始めた。
材料は粉類、砂糖、水だけなのだが
作り方が面白く、水と砂糖を鍋で温め、粉類を入れたボウルに注ぎ入れる。
そして手でまとめるという作り方。
熱い液体を粉に?
卵も油脂もないのにまとまる?
いろんな疑問が頭を渦巻くが、とにかく作ってみることにした。
作り始めると、生地は案外簡単にまとまる。
そしてココアとスパイス入りなので、香りもよい。
本来なら伸ばした生地をひし形に切り分けるのだけど
こんがらがった頭では三角に切り分けるのがやっとだった。
さて、焼き上がり。
オーブンから出てきた生地は香り良く焼け、いかにもチョッコラータという雰囲気。
やれやれ無事に出来ましたと、冷めるのを待つ。
本来なら冷めた後、粉糖とレモン果汁で作ったグラッサというものを生地に塗るのだけど
今回は省く。
本来なら…がやたら多くなってしまったけれど、どんなものかと気を取り直して1枚食べてみる。
食感は、パリッパリッ。
で、、、とてもとても硬い。
硬い…硬いな…というのが第一印象。
でもスパイスとココアが効いていて、風味はとてもいい。
そうかぁ、こんな感じなんだなぁと、ちょっと面白くも思う。
本によると、修道院では節食期間に食べられていたお菓子だそうで
動物性の材料が使われていない、この慎ましやかな雰囲気にも納得してしまう。
食べながら、遠い国の、遠い昔の修道女たちに思いを馳せる。
彼女たちに会うことは出来なくとも、お菓子を通じ
その生活に少し触れることが出来たような気持ち。
お菓子って、食べ物って、やっぱり面白いなあと思う。
【晩ご飯記録】
・納豆オムレツ
(無塩バター、塩、黒胡椒、カムテ粉、マヨネーズ、コチュジャン)
・スティックセニョールと油揚げのオイル煮
(椎茸、ニンニク、菜種油、醤油、塩)
・トマト
・平茸と長ネギのお味噌汁
・麦ご飯
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