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12月20日(金) 『硬くなってしまった、カンパーニュ』

小麦粉『さとのそら』を使ったカンパーニュ

先日、千葉県の農産物直売所で見付けた、『さとのそら』という小麦粉。

初めて知った品種、そしてパッケージには「本格的にパン作りをしたい皆様に…」

と書いてあったので、興味が湧き買ってみた。

後日、いつものようにカンパーニュを作ってみることに。

レーズン酵母の元種とドライイーストを使い、粉はさとのそらをメインに

スペルト小麦粉を少し加える。

加水率もいつもと同じ。

しかし、捏ねてみるとべたついて、なかなか生地がまとまらない。

タンパク質の量など記載されていなかったが、これは強力粉ではなく中力粉?

という印象。

不安になるが、時間を掛けて捏ね続けているうちに艶と張りが出てきた。

発酵は思ったよりも順調に進む。

丸めや成形も、捏ねていた時よりべたつきがなく、いつも通りに出来た。

そして焼成へ。

生地にクープを入れた後、霧を吹き、予熱しておいた鋳物鍋に生地を入れる。

先ずは蓋をしたまま250℃で10分、その後温度を下げ200℃で15分。

さらに蓋を外し、200℃で15分。

楽しみにしていた焼き上がり。

クープは大きく開いたものの、焼き色が少し薄く、香りも弱いような。

そしてクラストはカチッと硬くなってしまった。

翌日、スライス。

硬いのはクラストだけかと思っていたら、クラムもいつもより硬め。

空気の層はあるのだけど、生地自体はギュッとしている。

失敗したかな…という気持ちで食べてみると

トーストしたものはサクッとした食感。

味わいはあっさりとしているのだが、噛むほどに小麦の風味がじわじわ出てくる。

食べていて気付いたのだけど、これはバゲットの感じにとても似ている。

クラストは特にバゲット感が強い。

そうか、大きなバゲットになってしまったのか!なんて考える。

さとのそら、カンパーニュにしたのは失敗だったが、バゲットにはピッタリかもしれない。

小麦粉もそれぞれの特徴を活かさないと、パン作りは上手くいかないのだなあ

と改めて思う。

そして小麦粉の個性の面白さを知ったような。

今回も焼いてみてよかった。

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