焼き上げるまでに2日かかる、サワードウのパン。
1日目に生地を仕込み、冷蔵庫で一旦寝かせ、2日目に焼く。
仕込みの時間と焼く時間、どちらが好きかと言えば、焼く時間。
丸めと成形は大の苦手なので、とても緊張するけれど
生地に触れた時、あぁ今回の生地はこうなたっか…と感じるのは面白い。
しかし、丸めはまだいいとして、成形では上手くいかずに落ち込むことが多い。
クープも未だ思うようにはならず。
生地を仕込む時間は、自分でコントロールしているというより
粉や酵母にお任せ、という感覚。
自分で決めているのは、粉の配合や副材料として何を使うかということだろうか。
粉の配合は、風味がよくなることを一番に考えているつもりだけれど、
上手くいく時もあれば、あれぇ?という結果になる時もある。
風味より酸味が出てしまったり、食感がいまいちだったり。
それでもサワードウの酵母には、もともと風味を良くする力が備わっているのか、
イーストのパンよりも深い味わいになる。
そういえば、酵母はパン生地を仕込む前夜にリフレッシュさせるので、
厳密に言えば、焼き上がるまでに3日かかるということか。
なかなか大変なサワードウブレッド。
それでも焼き続けられるのは、
自分の思うようにならないものに対する憧れ、
みたいなものだろうか。
夢に近いような存在。
そんな憧れの塊が、最近になって以前より美味しく焼けるようになってきた。
大小の気泡が沢山入り、プクっと大きく膨らむように。
そしてクラムには滑らかな潤い。
ふんわりした香りとふんわりした甘みもある。
前回に続き、しっかり手間をかけて作ったカンパーニュ。
美味しく焼き上げるコツは、粉と水を事前に混ぜておくことと、
しっかり捏ねることではないかと思う。
成形や焼き方など、言い出せばキリがないけれど、今のところはこの2点。
来週もどんなカンパーニュが焼けるか、楽しみだ🌟
(今回の材料と工程はこちらから↓)
カンパーニュno.35
《材料》
◎ルヴァン種
サワードウ酵母(スターター) 20g
ライ麦全粒粉 7.5g
強力粉 7.5g
水 15g
◎本ごね
ライ麦全粒粉 50g
準強力粉 100g
強力粉 100g
水 175+15g
ルヴァン種 全量
塩 5g
《工程》
ルヴァン種の材料を混ぜ、室温で3~4時間発酵
ボウルに粉類と水175gを入れ、粉気がなくなるまで混ぜ、室温に置く
↓
完成したルヴァン種を先のボウルに加え、かるく混ぜる
室温に30分置く
↓
塩と水15gを混ぜてから、先のボウルに加える
生地が滑らかになるまで、5分程ハンドミキサーで混ぜる
↓
30分毎にパンチ×4回
↓
生地をまとめ直してから新しいボウルに入れ
室温1時間
冷蔵庫18時間 発酵
↓
丸め
↓
ベンチタイム30分
↓
成形
↓
室温1時間発酵
鋳物鍋を蓋ごとオーブンに入れ、250℃に予熱
↓
クープ、霧吹き
↓
熱い鍋に生地を入れ
250℃30分(蓋あり)
230℃13分(蓋なし) 焼成
★今回使った粉類★
ALNATURIA ライ麦石臼全粒粉 2kg
E65 (準強力粉) 2.5kg
ALNATURIA 有機ゆめちから(強力粉)2kg
【晩ご飯記録】
メニューは、
・夏野菜とビーツのスープ(ズッキーニ、茄子、トウモロコシ、玉ねぎ、バジル)
・ミニトマト
・ブリーチーズ
・自家製パン(今回のカンパーニュ)
晩ご飯では、パンにバターをたっぷり塗って食べました😋
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