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8月18日(木) シナモンレーズンベーグルの記憶

数あるベーグルの中で、一番好きなベーグルは、シナモンレーズンベーグル。

好きになったのは、記憶に残る、シナモンレーズンベーグルがあったから。

 

遡って数十年。

私が高校生の時。

友達と2人でボストンへ、2週間ほどの短期留学をした。

 

ボストンでの思い出も沢山ある中、その2週間で一番印象に残っているのが、

シナモンレーズンベーグル。

 

そのシナモンレーズンベーグルを食べたのは、帰りの機内の中なのだが、

最後に強烈な印象を残し、私をシナモンレーズンの虜に、ベーグルの虜にした。

 

さて、その機内。

行きは友達と隣同士で座れたものの、帰りは離れた席になってしまった。

私は両サイドを20代位の青年と、ちょっと太っちょのおじさん(共に外国人の方)に

挟まれて座っていた。

おしゃべりも出来ず、暇を持て余していたいころ、何度目かの機内食で

丸いリング状のパンと、銀紙に包まれたチーズが出てきた。

 

はて?何やら見たことのないパン。

これは何ぞ?と思いながら封を開けると、不思議な香りがする。

嗅いだことがあるような、ないような。

アムッと噛むと、エッ・・・硬い。

思い切って噛みしめると、ウッ・・・なんか、甘い中に太田胃散の味がする。

 

何これ~硬いし、めっちゃくちゃな味。

 

その時、めちゃくちゃな味で美味しいとは思わなかったけど、

なぜか不味いとも思わなかった記憶がある。

チーズ(クリームチーズだったと思う)は、

ベーグルとは別に後で食べたような記憶がうっすらとある。

本来なら塗って食べるものだったのでしょうが、私には分からなかった。

青年とおじさんはどうやって食べていたんだろう?

覚えがない。

 

さて、帰国して何日も経ったころ。

地元のデパ地下にあるドンク(よく行っていたパン屋)で。

 

あ???

あの時機内で食べたパンにそっくりなパンがある。

ベーグル???っていうの???

 

確かその時に並んでいたのは、

プレーン、ブルーベリー、シナモンレーズンだったと思うのですが、

迷わずシナモンレーズンを選んだ。

ちょっと生地が薄茶色なのと、レーズンの入り方が似ていたから。

 

会計が終わってすぐに、クンクンと鼻を近づけてみる・・・

あああ!やっぱり!あの時の🥯😲🌟

我慢しきれず、帰り道、歩きながら食べた。

 

あの時、美味しいとも思わなかった筈のパンが、今では記憶の味になり、

自分に寄り添っているように感じた。

捜していたものがやっと見つかったような気持ち。

噛みしめるのが楽しかった。

 

それからは、ドンクへ行く度にシナモンレーズンベーグルを買い、食べた。

そして東京へ出て来てからも、ベーグル屋さんへ出掛け、

シナモンレーズンベーグルを買い、沢山食べた。

 

いつの間にか大好きな味になった、シナモンレーズン。

そして大好きなった、ベーグル。

思い出して書いてみると、記憶の味って面白い。

 

他にもいろいろ思い出してきた。

またいつか書いてみようと思います。

 

最後に、この日の晩ご飯。

メニューは、

・ローストポーク、じゃがいもと玉ねぎ付き

・トウモロコシとケール炒め

・トマトとマッシュルームのスープ

・バスマティ米

 

ローストポークは、3日ほど前から豚肩ロースに塩を塗り込んでおいたもの。

焼く日にオリーブオイルを塗り、ニンニクとコリアンダーシードを埋め込む。

塩とオリーブオイルで和えたじゃがいもと玉ねぎを添え、

200℃のオーブンで50分程焼く。

盛り付ける時、バスマティ米の上に切ったローストポークをのせてみた。

 

炒め物は、オリーブオイルと塩、白胡椒で味付け。

スープは、鍋にオリーブオイルをたっぷり目に入れ、ニンニクを炒めて香りを出す。

その後、マッシュルームとトマト、バジルを加え、塩、醤油少し、白バルサミコ酢で

味付け。

 

今日はパンも焼いたのだけど、シナモンレーズンベーグルのことばかりで

終わってしまった。

また明日書きます🥖(終)

 

ジューシー粒感、シナモンレーズンパン – UZURANO小話

 

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